日本のお茶の一大産地と言えば、静岡県を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。実際に令和元年の農林水産省の調べでは、静岡県はお茶の生産量が日本一です。

山間部や台地など、同じ県内でもエリアによってさまざまな気候や地形をしているため、産地ごとに製造されているお茶は異なります。

今回は、静岡茶をより楽しみたい方へ、主な生産地区や有名ブランド茶それぞれの特徴について紹介していきます。味わいも異なるため、ぜひ飲み比べてみてください。

 静岡のお茶!静岡茶の生産地区はここ!

静岡県の公式サイトによると、大小すべての生産地を合わせると静岡県内の生産地は20以上存在しています。中でも有名な生産地区は、以下の8エリアです。

・西遠地区…静岡県西部にある太田川流域と天竜川上流域が中心で、有名な上級茶の産地。良い香りと引き締まった渋味が特徴。

・中遠茶産地…牧之原台地の西側から天竜川東側に広がる産地で、深蒸し製法の発祥地。濃緑色の茶葉は細粒形多く、濃厚な味と控え目な香り。

・牧之原茶産地…台地に広がる茶畑からは、香りは控え目ながら濃厚な味わいのお茶ができる。

・川根茶産地…南アルプスの水が流れ込む大井川上流・中流域にある産地。この地域に発生する霧が自然の覆いとなり、香味の濃い茶を作る。茶葉は、紡錘形細撚り。

・志太(しだ)茶産地…山間地を中心とした、大井川・瀬戸川・葉梨川・朝比奈川流域の産地。うま味と渋味のバランスや香りの良さが特徴。この産地の藤枝市岡部町は玉露の生産地として有名。

・本山(ほんやま)茶産地…煎茶の代表的産地で、静岡茶発祥の地。濃緑色の茶葉をしており、香味も濃い。

・清水茶産地…旧清水市が中心で、江戸時代からお茶が名物の地域。針状細撚りで、水色は金色で透明、渋味と甘味のバランスが良いお茶が作られる。

・富士・沼津茶産地…富士山西南の裾野地帯や愛鷹山の南麓地帯。渋味が特徴の煎茶が多く作られる。

【種類別】有名な静岡茶の特徴

静岡茶は産地ごとに茶葉の特徴が大きく異なり、中には集落単位で細かに生産地を表記するところもあるほどです。渋味・旨味・甘味の出方や香りの強さなど、さまざまな視点で楽しむことができます。
今回は特に有名なブランド茶を4つに絞って、魅力を紹介していきます。

まろやかで甘い「掛川茶」

掛川茶は、その名のとおり静岡県中西部の掛川市で栽培されています。生産地ではブランド活動が行われており、2019年には地元の振興協会によって掛川茶の定義が以下のように改定されました。

「掛川市(旧金谷町・旧菊川町・旧小笠町・旧浜岡町・旧袋井市・旧浅羽町及び森町含む)の範囲において生産される荒茶を100%使用したもの」と定められています。更に気候や土質、地形に加えて栽培管理や製造方法などが同等な荒茶を使用したものでなくてはなりません。

本山茶や川根茶とともに「静岡三大地域ブランド茶」として愛されており、肥沃な土壌と豊かな水によって育まれた茶葉は濃厚な味わいが魅力です。

通常の煎茶に比べると蒸し時間が2~3倍ほど長いため、苦みは少なくまろやかな口当たりで、甘味も感じます。

歴史が古い「本山茶」

静岡県のお茶に関する歴史の中で最も古く、800年ほど昔から存在するのが本山茶です。

歴史上の人物とも縁深く、徳川家康が駿府城(静岡市)に在城していたころに愛飲していたともいわれています。徳川家康の死後も幕府の御用茶として求められ、やがて江戸の町でも多くの人が本山茶を愛飲するようになったという説も存在しています。

また、本山産地は南アルプスの伏流水による滋養に恵まれ、山霧が茶葉を日差しから守る天然の覆いとなるため、柔らかで鮮やかな緑色の葉が育ちます。

口当たりの良い旨みと爽やかな香りが特徴です。

バランスが良い「川根茶」

産地である川根本町の公式サイトによると、自園自製の手摘み茶園が多いことで特徴です。生産農家がお茶づくりにかける素質が高く、現在も自然の恵みを大いに活用した高品質なお茶を作り続けています。

大井川上流域の山間地で生産された川根茶は、程よい苦みと渋味がある、バランスの良さが魅力です。

江戸時代には幕府御用達商人の紀伊國屋文左衛門が江戸へ持ち帰り、その香り高い味わいが評判を呼んだともいわれています。

また、明治時代に米国で開催された万国博覧会に川根茶を出品したところ、「極上煎茶賞」を受賞し世界からも注目を集めているお茶です。

高級茶で有名「天竜茶」

川根茶と同様、天竜茶も数々の賞を贈られた高品質なお茶のひとつです。古くから高級茶として知られており、山間傾斜地に広がる茶畑では現在もなお生産者の多くが手摘みで茶葉を摘み取っています。

また、透明感のある薄い黄緑色のお茶は見た目に反して濃厚な甘みがあり、軽やかな口当たりとフレッシュで上品な香りが魅力です。

天竜茶の産地である天竜川上流は、夏であっても朝夕には霧が立ち込め、昼夜の気温差が激しいため良質な茶葉が育ちやすい環境です。霧によって茶葉に当たる日差しが緩和されることで、適度な渋味と凝縮した旨味が残ります。

 まとめ

日本を代表するお茶どころのひとつ、静岡県には数多くのブランド茶が存在します。産地ごとに大きく異なる気候や土壌が、同じ県内栽培とは思えないほど多様なお茶を生み出しています。

今回、紹介したブランド茶の多くは、現在も製造工程へのこだわりによって手摘みです。一枚一枚の葉を丁寧に摘み取って作られたお茶は濃厚な香りが魅力のものもあれば、甘味の強い味わいが特長のものもあります。多くの産地のお茶を飲み比べてみて、ぜひ「自分だけのお気に入り」を見つけてください。

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