日本茶といえば、鮮やかな緑色を思い浮かべる方が多いはず。日本一の茶産地・静岡の山あいでは、ここでしか育たない貴重な「黄金色のお茶」があり、テレビや雑誌などで注目を集めています。
茶葉の色はもちろん、味も一般的な緑茶とは大きく異なり、近年「黄金みどり」の名で、当地を訪れる多くの方を魅了しています。
テレビで話題の黄金の茶畑とは?
静岡県の山間部でしか見ることのできない、黄金の茶畑が注目を集めています。人気テレビ番組「大改造‼︎劇的ビフォーアフター」や「ポツンと一軒家」でも取り上げられたこの茶畑は、絵画に描かれた菜の花畑を思わせるような、鮮やかな黄金色が特徴です。
緑色の茶畑に生える、黄金色に輝く1本の新芽。今から30数年前、突然変異をしたその新芽を園主の佐藤さん家族が偶然見つけ、1本ずつ挿し木で苗を増やし続け、一面黄金色の茶畑の姿になりました。
現在は、事前予約制で貴重な景色と黄金色のお茶を楽しむことができます。
黄金みどりの特徴
静岡駅から郊外へ向かって車を走らせること約1時間。藁科川という川の最上流に「黄金みどり」の茶畑はあります。この美しい新芽がなぜ生えてきたのかは未だに解明されていません。
その芽は光に当たれば当たるほど黄金色になる特徴を持つため、新芽より下の部分は通常のお茶と同じく緑色をしています。黄色と緑のコントラストは、新茶の季節ならではのとても貴重な景色です。
黄金みどりのお茶は、見た目の美しさの他に以下のような特徴があります。
・濃厚で旨味の強い味
・何煎淹れても味が出る(作り手の佐藤さんによると8煎以上)
・お茶の淹れ方次第で味わいが変わる
見た目に負けない独特の旨味は、お茶を普段飲まない人はもちろん、日本茶や中国茶を知る通の人たちでも、「初めて味わった」と驚くほど特別なものです。
標高500mの霧深い静かな山あいが、旨味の強い茶葉を育てます。通常の茶葉よりもうま味成分であるアミノ酸が多く、個人差はありますが、出汁のようなコクを感じられる味わいです。
また、何煎淹れても味が続くのも特徴で、8煎以上味わうことができるそう。淹れ方次第で味わいも変わり、様々な楽しみ方ができます。
黄金みどりの美味しい淹れ方
黄金みどりの美味しい淹れ方の一例です。
最初の1煎目と2煎目は水出しで。3煎目以降はお好みでお湯に切り替えて温度を徐々に上げながら、煎を重ねる方法をオススメしています。長くゆっくりと楽しむ方法の一つです。ぜひ、一度試してみてください。
① 濃厚な茶葉の味を楽しむ
・1煎目
茶葉の量は3グラムに対し、水の量は30cc(1人分)
人数分の茶葉を茶器に入れた後、常温の水を静かに注ぎ5〜6分待つ。
・2煎目
残った茶葉に同量の水を注ぎ、3〜5分待つ
② 変化していく味を楽しむ
※そのまま水出しを続けていただくことも可能です
※8煎以上飲めます
・3煎目以降
温かく飲みたい場合は、低いお湯の温度から徐々に上げていくのがおすすめです(50度以下)
味の変化をゆっくりと楽しむことができます。
水やぬるめのお湯でゆっくりと淹れていくと、まろやかな旨味や甘み、香りを楽しむことができます。こちらを参考にしながら、ぜひ自分の好きな淹れ方を探してみてください。
まとめ
「黄金みどり」は、人気テレビ番組でも注目された、とても貴重な茶葉です。世界でここだけしか見られない黄金色の茶畑の美しさ、そして茶葉が持つ独特の味と香りに驚くこと間違いなし!
お茶はご紹介したように、何煎も味わうことができます。
自分用やご家族用はもちろん、大切な人へのプレゼントとしてもおすすめです。